『文学とたにし』vol.3
〜木村綾子の今どきブンガク論〜
出演
木村綾子(タレント・作家)
高橋源一郎(作家)
又吉直樹(ピース)
日時
2012年11月25日(日)
OPEN18:00 / START19:00
ざっくり概要! ←間違った日本語
《木村綾子さんのツイート》
25日の『文学とたにし』全貌を大発表!
今回はスピンオフ企画として特別講師に高橋源一郎さんをお迎えし、「「今」読むべき明治文学」をレクチャーしていただきます。いつものへっぽこ講師(私のこと)は生徒と化します。お楽しみに!
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えっとー、今回の感想はツイートしてないんですけどー、なんかー、さいきん、ツイッターばかりやってたらー、文体がツイッターになってきてー、ふつうに書けなくなってー、ツイッターふうに書いた方がー、書きやすいしー、読みやすいと思うのでー、ツイッターふうに書きまーす。
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【文学とたにしvol.3】《感想1》
ロン毛を後ろで縛ったあのイケメン誰や?
おっ! キムタクか!
って思ったら又吉でした。なんや。
【文学とたにしvol.3】《感想2》
でも、下手したら逆もありえへんか?
「えっ、なんで又吉がいるねん!」
なんや、キムタクやん!
で、実は吾郎ちゃんが熟女好きだったなんてことになって、
アホ! バッファロー吾郎ちゃうわ!
スマップ吾郎じゃ!
えっ!?
で、もうアイドルかお笑いかわからんようになってきて、スマップがピースにチーム名変えたりして 、ファンが若い女の子から熟女に総入れ替え! なんてことになって、スマップもうまいこと世代交替したなーって、そうなったら、それはそれでええ話やなー
【文学とたにしvol.3】《感想3》
おい! 何の話や?
【文学とたにしvol.3】《感想4》
もう、マッタン(又吉)はどうでもええねん。きょうはなんといっても源ちゃん(高橋源一郎)やねん!
《木村綾子さんのツイート》
カフェで高橋源一郎さんの『官能小説家』読んでたら、はす向かいの席のマダムが
「私がセクシーだと思うのはゲンちゃんだわぁ、ミツコさん知ってる? 作家の高橋源一郎さん」
っていきなり話し始めて驚きました。ちょうど、森鴎外と樋口一葉の絡みのシーンを読んでたところだったので!
【文学とたにしvol.3】《感想5》
はい、源ちゃん、マダムキラーなんですよね。
ちゃうちゃう、それ、ちゃうちゃう! 画像貼り間違えんなよ!
そうそう、こっち、こっち!
綾部なんてまだまだ青いわ!
【文学とたにしvol.3】《感想6》
おい、何の話や?
【文学とたにしvol.3】《感想7》
「今」読むべき明治文学
【文学とたにしvol.3《感想8》
そうそう、これや!
今日のテーマはこれや。前フリ長いわ。ボケ。
【文学とたにしvol.3】《感想9》
で、きょうは何と言っても、二葉亭四迷! 源ちゃんが、時間が足りなくて、二葉亭とあと石川啄木をちょっと話しただけで、他の作家について語れなかったからだけど、明治の作家ではやっぱり二葉亭がすっごく重要なんだと思う。
【文学とたにしvol.3】《感想10》
二葉亭と言えば、言文一致体で有名な『浮雲』が代表作とされているけど、源ちゃんが注目したのは『平凡』。朝日新聞社に勤めていた漱石から連載を依頼されて書いたそうだ。
【文学とたにしvol.3】《感想11》
「(明治三十九年)十月三十日から二葉亭四迷が朝日に連載を開始した小説『平凡』を読んだ。それはきわめて奇妙な小説であった。そこでは恋愛や芸術が徹底して嘲笑されていた。それは当時の作家たちがなお至上の価値を見いだしていたものであった。だから、『平凡』を読んだ作家の多くは不快感を隠さなかった。『平凡』が彼らを傷つけたのはその点だけではなかった。二葉亭四迷は、二葉亭自身の方法の上に若い作家たちが作り上げた「自然主義」の方法をもって、嘲笑したからであった。若い作家たちは裏切られたような気がした。」(高橋源一郎『日本文学盛衰史』講談社文庫p.160.)
【文学とたにしvol.3】《感想12》
『平凡』の何がすごいって、自然主義でいうところのありのままってやつを地で行くというか、「今日は書くことねー」とか「オレは金のために書いてんだ」みたいなことが平気で書かれている、そうだ。
【文学とたにしvol.3】《感想13》
教科書的に言えば、坪内逍遥〜二葉亭四迷から日本近代文学は始まって、現在に至るまでその歴史は脈々と続いているということになるのだろうけど、実際は二葉亭で始まり、二葉亭で終っている。
【文学とたにしvol.3】《感想14》
どういうことかと言うと、
二葉亭は、言文一致の不可能性というか、文学の不可能性に非常に意識的な人物であったのだ。
【文学とたにしvol.3】《感想15》
源ちゃん曰く、「二葉亭はロシア語ができたんだよね、ロシア文学の翻訳をやっていて、当時はまだちゃんとした辞書もないから、翻訳できないのね。翻訳しようとしても対応する言葉がなかったり、そもそも概念がなかったりして」。こういった経験が、彼の文学に対する意識の高さに繋がった。
【文学とたにしvol.3】《感想15》
文学の可能性にかける、「これからは言文一致の時代だ!」とかいうモチベーションで書くのは案外楽、あるいは文学の不可能性を見抜いて、書かないのも、ま、楽と言えば楽。書かなくていいからさ。
【文学とたにしvol.3】《感想16》
そこで改めて考えてみると、『平凡』という作品は創作のレベルが1次元高い。
二葉亭は、文学の可能性のみならず、文学の不可能性をも一身に背負って、それでも書けるのかを試みた。
それが『平凡』である。
【文学とたにしvol.3】《感想17》
漱石もそうだけど、二葉亭は引き裂かれているなー。ここに二葉亭の心意気を感じる。
【文学とたにしvol.3】《感想18》
なるほど!
源ちゃんが二葉亭について熱心に語る理由も分かったし、その心意気は今を生きる僕たちにも十分に伝わってきた。
コーヒーブレーク
じゃ、ここで1曲。会場で流れていた《くるり》!
【文学とたにしvol.3】《感想19》
後半は、源ちゃんじしんにクローズアップしてのトーク!!
【文学とたにしvol.3】《感想20》
源ちゃんって灘中出身なんだよね。灘中出身の人って、本当の天才というのを間近で見てるんだよね。こういう経験談って、日比谷高校出身の内田樹さんや栄光学園出身の保坂和志さんからも聞いたことがある。
【文学とたにしvol.3】《感想21》
本当の天才って勉強しないんだって。「どうしたら勉強できるようになるの?」って聞いたら、「授業聞いてたらできる」って、「家では12時間ピアノ弾いてるから勉強している暇がない」だってさ(笑)。
【文学とたにしvol.3】《感想22》
なるほど!
源ちゃんが、二葉亭の重要さに気づいた、ま、そりゃ誰でも分かってるけど、『平凡』の重要さに気づいたのって、やはり、一般ピープルとは次元の違う人を過去に何度も実際に見てきたからじゃないだろうか。
【文学とたにしvol.3】《感想23》
えーと、それから、そうそう、灘中のことはまだいい話だけど、源ちゃんの人生って、もう滅茶苦茶なんだよね(汗)。
家族解散が2度もあったり、麒麟の田村でも1回だったよなー、あいつも大阪の千里だよなー、源ちゃんも豊中とか千里とかだよなー、あの辺って、家族解散が流行ってるの!?(汗)
【文学とたにしvol.3】《感想24》
それから、それから、学生運動を激しくやってって、東京拘置所に10ヶ月入れられてたんだよねー。ホリエモンが入ってるところ。今はエアコンあるけど、当時はエアコンないからすげー暑くて、すげー寒かったんだってさー。
【文学とたにしvol.3】《感想25》
で、源ちゃんの話聞いてて、改めて思ったけどさー、この世代の何が嫌いかって、学生運動をガンガンやってた人は捕まってしまって、安田講堂とか最後までろう城していたような人は大学から去ってしまって、それに対して、真っ先に逃げちゃったようなヘタレがのうのうと東大の先生とかになって、えらそーにしてたんだよなー
【文学とたにしvol.3】《感想26》
で、源ちゃんには以前、中森明夫さんの『アナーキー・イン・JP』刊行記念トークイベントのゲストで来てもらったんだった。
この時もかなり突っ込んだ内容だったのだけど、源ちゃん=大杉栄というイメージはあんまりしなかったんだよねー。
【文学とたにしvol.3】《感想27》
でも、今回はものすごく
って感じがした。
二葉亭四迷を熱く語る源ちゃん。東京拘置所にも入って、肉体労働もして、小説を書いて、スランプも経験して、今なお現役で書き続ける源ちゃん。
そのこころは?
ずばり
アナーキー!!
【文学とたにしvol.3】《感想28》
『文学とたにし』も今回で3回目。
そして今回が3回目で、ゲストが高橋源一郎さん。
【文学とたにしvol.3】《感想29》
なんか3回目になって『文学とたにし』のカラーが出て来たような気がする。印象的なのは、西村さんも、平野さんも、高橋さんも、みんな、すっごく生き生きと熱く文学を語っていたってこと。
【文学とたにしvol.3】《感想30》
《文学とたにし》って、文学噺を楽しく聴けるんだから、お客さんにとってはもちろんなんだけど、語り手である作家自身が、文学を語ることを通じて元気になっていくんだよなー
いいイベントになってきたなー☆
綾子さん、マッタンお疲れさまでした。
次回も楽しみ☆
関連情報
- 作者: 高橋源一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/11/18
- メディア: 単行本
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ニッポン放送 水曜日20:00〜
そろそろ連載再開!?こちらもよろしく!!
そろそろ更新再開!?
第十五回文学フリマ
■■ 日時:2012年 11月18日(日)11:00〜17:00
■■ 会場:東京流通センター
ヱヴァンゲリヲンQの公開と開催日が重なってしまい、心配しましたが、たくさんのお客様にご来場頂きました!
ありがとうございました☆☆☆
《我らがアラザル》
アラザル8発売!!!!!
8号はボリュームはいつもより抑え気味だけど、執筆者が日頃考えていることがストレートに出ていると思います。ま、その日頃考えてることっていうのが一癖も二癖もあるんだけど 汗。。。。
杉森くんのアツいセールストーク!
ハカセのセールスレクチャー!おいっ!うしろのふたり!ちゃんと聴いてるか?
何気に2号もよく売れた。「円城塔のインタビュー載ってますよ(芥川賞受賞前)」って言ったら、「えっ、ホントですか」って買ってくれましたよ。
《本日の収穫》
とりあえず トルタ! あ、あと、枝豆 と.....
最近、未来志向&リアルタイム思考が、っぱねぇートルタ
おっ、河野聡子さんの詩集だな
あ、あと、ワセブン
松田青子さん、いよいよいよいよって感じになってきたなー
「この人!」と思う人を起用しつづけるワセブン編集部とその期待に応える作家の関係っていいなーって思います。なんか栗山監督と吉川投手みたいじゃないっすか。うふっ!
批評三兄弟!
《アラザル8》おにいちゃん! っていうだけあって、書けてるって感じ。タレントも豊富だね。
《knooks 3》片上せんせーは毎度!やっぱ力あるね。今回は山本拓くんがけっこう攻めてるねー
《ペネトラ》まだまだ分からん。未知数
建築三兄弟!!
《建築趣味》マニアックな趣味だなー
《ねもは003》んっ? 三桁って100号までつくるつもりか? ま、なんというか、学習能力高いよね。3号になって一気にクオリティあがった。
《建築と日常》「窓の観察」の編集はいいなー 窓の写真集に小説家・柴崎友香さんの短編小説と建築家・中山英之の詩 ただそれだけ でも すっごくぜいたくな味わい
Fまとめて3冊!!!
前回買いそびれた9号と、おおっ! ついに二桁 10号!!すげぇー しかも増刊号まで出して.....
BLANK MAGAZINE VOL.5
いやー、すごいよねー プロのつくる本より上手いもん。
でも、これだけちゃんとデザインすると文章を読む気持ちが上がってくるね
書店員時代の同僚がつくってる本 その1
書店員時代から変わった人だったけど、やっぱ変わった本つくってんなー(汗)
書店員時代の同僚がつくってる本 その2
ひげの旦那げんきかー
S.E.のひとたちの本
左隣のラスプーチンは演劇へ(かなり充実した本です)
かつとんさんは,,,,どこへゆく
AィMィMeは伊藤比呂美のレクチャーとインタビューを収めた2冊。いい仕事してる。充実してるね。
辺境私論 高校生が出してる本。けっこう原理的な思考をするなー
飄々 創作系 たまに変なのがある
ぜんぜん知らない人がかいた文章をよむたのしみ
Insaide Out はダウンロードしてくださいだって!!!!!
《関連記事》
《ミニコミ2.0》
《アラザル8》執筆のプロセス
【執筆のプロセス】《0》
締切10月19日
さあ、書くぞ!
今日は10月20日 汗。。。。。
締切を過ぎてしまったので自分にプレッシャーをかけるためにも《執筆のプロセス》をオープンにして進めたいと思います。
よろしくお願いします☆
※ 10月20日からツイッター@SakaneTigersで連投した《アラザル8・執筆のプロセス》をブログに再録しました☆ ぜひ、お楽しみください! ガオー!!
↓↓↓↓↓
【執筆のプロセス】《1》
まずは毎朝聴いてるこの曲からスタート!
Superfly "Roll Over The Rainbow"
【執筆のプロセス】《2》
論考のテーマは《テキトー》
戌井昭人さんの『ひっ』を読んだのがきっかけ。
【執筆のプロセス】《3》
戌井昭人『ひっ』
「あれ? これ、うまく書けてない。僕からみたらテキトー極まりない戌井さんが全然テキトーに書けてない!」
この直感レベルの感想を解きほぐして論考化するのが今回、自らに命じたミッションだ。
さあ、書くよ!
from ama2k46
さかねさんは、やっぱおもろいなー。このプロセスツイートも再録したら?
【執筆のプロセス】《4》
再録、いいかも!
というのはツイートするとなるとネタを隠せないからバンバン出すつもりなの。それでも「論考じたいはじゅうぶんに読む価値のあるものにする!」というのが、もう一つのミッション。これ、やってみないと分からない、コケル可能性大 汗。。。
【執筆のプロセス】《5》
鉄割アルバトロスケットなんかテキトー極まりない
空っぽの宇宙じゃ、ロケットなんて鉄屑よ(笑)
【執筆のプロセス】《6》
「桐島、近いうちに部活やめるってよ」
テキトーだな〜
【執筆のプロセス】《7》
あれ? これ、論考終ってないですか?
「戌井さん、野田総理くらいテキトーになんなきゃダメですよ!」(終)
【執筆のプロセス】《8》
「自民党、野田が一曲歌うってよ」
【執筆のプロセス】《9》
分かっちゃいるけど辞められない♪
【執筆のプロセス】《11》
おねえさん、もっとテキトーでいいです
まだ試合前ですし 汗。。。
【執筆のプロセス】《10》
テキトー テキトー テコンドー
【カウドージ】
キタ━━━━(゜∀゜)━━━━ッ!!
【執筆のプロセス】《中断》
日が暮れる前に、米だけ買ってきます。ではでは。
【執筆のプロセス】《12》
「おれの言ってたのは、そういうテキトーじゃねえよ。生きるためのテキトーさだよ。お前のは、テキトーが死んでる」byひっさん
(戌井昭人『ひっ』より)
【執筆のプロセス】《12》おまけ
「まったく、つまらねえ野郎だよ。おめえなんて、テキトーに死んでろ」byひっさん
(戌井昭人『ひっ』より)
【執筆のプロセス】《13》
ひっさんのこの言葉はこの小説の核心だな。「なんとなく生きる」のと「テキトーに生きる」のは違う!
【執筆のプロセス】《14》
あと、僕が『ひっ』を読んで直感した「テキトーに書けてない」というのは、ひっさんとは逆の意味で核心だと思う。
「真面目に書きすぎている!」
【執筆のプロセス】《15》
【執筆のプロセス】《16》
さて。問題が整理できた。
「なんとなく生きる」
「テキトーに生きる」
「真面目に生きる」
この3つは違う。
【執筆のプロセス】《17》
問題を一応整理できたのだけど、この後どうやって論を展開しようか?
【執筆のプロセス】《18》
前半は一応書けた。今日はここまで。明日後半を仕上げる。いくつか論考を進める道があるけれど、どうするか一晩考えよう。
おやすみ☆
【執筆のプロセス】《19》
論考執筆、後半戦スタート!
【執筆のプロセス】《20》
一晩考えて論考の結論が出た。
《トークイベント》
を実現させる☆
【執筆のプロセス】《21》
戌井昭人『ひっ』と國分功一郎『暇と退屈の倫理学』とは問題を共有している。表現者の戌井さんと哲学者の國分さんが同じ問題にたどり着くというのが興味深い。
【執筆のプロセス】《22》
さて。昨晩のおさらい。戌井昭人『ひっ』の問題を整理しておく。「なんとなく生きる」のと「テキトーに生きる」のと「真面目に生きる」のとは違う。
【執筆のプロセス】《23》
國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』にも「なんとなく退屈」というキーワードが出てくる。「なんとなく退屈」というのは、ハイデッガーの退屈論『形而上学の根本諸概念』における「退屈の第三形式」のことだ。
なんとなくなんとなく♪
【執筆のプロセス】《24》
では、ここで一曲!
ザ・スパイダースで『なんとなくなんとなく』
【執筆のプロセス】《25》
いい曲だね☆
これ、はっぴいえんどの曲だとずっと思っていたよ(汗)。
じゃ、ついでにもう一曲!
大滝詠一で『幸せな結末』
【執筆のプロセス】《26》
これもいい曲だね☆
興味深いからこの二曲の歌詞を比較しておく。
【執筆のプロセス】《27》
二曲ともいいよね☆
ただ、ここで立ち留らないで、もう一歩踏み込んで考えてみる。
【執筆のプロセス】《28》
戌井昭人さんは、「なんとなく生きる」のと「テキトーに生きる」のとは違うという。そして、「なんとなく生きる」のではダメなんじゃないかと考える。
【執筆のプロセス】《29》
國分功一郎さんも「なんとなく退屈」というハイデッガーにおける「退屈の第三形式」を批判的に問う。
【執筆のプロセス】《30》
補足しておくと、ハイデッガーは「退屈の第三形式」=「なんとなく退屈」に可能性を見いだしている。この論説はかなり説得力があり、これを論破するのは容易ではない。しかし國分さんはあえてそれをやろうとする。
【執筆のプロセス】《31》
だいぶん整理できたね。しばらくツイートはストップして、本屋に行って気分転換して、午後から、いやもう午後か、、、家に帰ってから原稿の後半部分の執筆にとりかかります☆
【執筆のプロセス】《32》
おはようございます。
原稿仕上がらず。
なんとか出したいけど、仕事も忙しいから厳しいなー、今週もできるかぎりがんばります★
【執筆のプロセス】《33》
こんばんは。でも、原稿は出来てない。
【執筆のプロセス】《34》
おはようございます。水曜日の朝です。大方の予想通り、原稿は出来てません。文章を『アラザル』でここ2回ほど続けている日記形式にすることと、あとレクチャー調にすることで、やっと流れ始めました。
【執筆のプロセス】《35》
おはようございます。木曜日の朝です。
少し進んだ。でも、まだまだきびしー、がんばります★
【執筆のプロセス】《36》
明日から1泊2日の社員旅行。ケータイとインターネットのない生活になりそう。たのしみ☆
(PCは持っていかない。プリントアウトした原稿にアカは入れる予定★)
【執筆のプロセス】《37》
社員旅行よかったです☆ 日本全国建物は同じ(街並=建材メーカーのカタログ)なのだけど、今回は視界に建物が入らない景色を観られて新鮮でした☆ 海外みたい!
【執筆のプロセス】《38》
おはようございます。
どっちもいい感じ☆
ぼくも原稿がんばりまーす☆ 目標17:00脱稿!
【執筆のプロセス】《39》
こんばんは。原稿いちおう出来ました。
12000字
しかし、indesign体験版のダウンロードに時間が掛かりすぎて、足止めをくらっています(涙)。なんか渋滞にハマったって感じ★
【執筆のプロセス】《40》
おはようございます。
なんとか原稿を提出しました☆ お疲れ様でした。
おっと月曜日だ! いざ仕事☆
【執筆のプロセス】《41》
おはようございます。
もう一回だけ赤を入れました☆大幅な修正はこれで終わりにします。お疲れ様でした。 おっと火曜日だ! いざ仕事☆
【執筆のプロセス】《42》
おはようございます。アラザルメンバーの原稿もどんどんあがってきてる。楽しみ☆
仕事終ったら校正作業に加わります。まずは仕事をやっつけよう! 行って参ります!
【執筆のプロセス】《43》
こんばんは。仕事をやっつけようと思ったら、やっつけられたので帰るのが遅くなってしまいました★ 今晩の校正は2本どまり。
2本とも根源的な問題にアプローチしていたね。濃厚な味わい☆
【執筆のプロセス】《45》
岡崎藝術座『隣人ジミーの不在』を観劇。武谷公雄&山縣太一のコンビがすっごくよくて、稲継美保さんを合わせた3人芝居がうまくはまってた☆
急いで《アラザル校正会》に合流。みんなすごい。みんなお疲れ様でした! ってまだ作業は続いている….
【執筆のプロセス】《46》
アラザルメンバーとskypeで編集後記。将棋の感想戦みたいで面白かった☆ 批評を書く場合は100手くらい考えて、その内の1手を書いている訳だから、作者に後で何を考えていたのか聞くと頗る面白い!
【執筆のプロセス】《47》
無事入稿との知らせを受ける。おめでとうございます☆
『アラザル8』誕生まであと9日!!
『アラザル8』誕生まであと8日!!
【執筆のプロセス】《48》
起きて、仕事して、焼肉定食をたべて、仕事して、定時で上がって、電車に乗って、都心に行って、保坂和志さんのレクチャーを聴いて、お酒を飲んで、酔って、起きて、
【執筆のプロセス】《49》
起きて、9時、風呂入って、上がって、午前中、家の掃除をすることにして、午後、残りの図面を書いて、5時、終って、7時まで、見直して、会社出て、9時まで、カフェで読書して、帰って、
【執筆のプロセス】《50》
朝から「赤いきつね」、いろんな意味で寒い★
【執筆のプロセス】《51》
きのうの2次会で『小説家の饒舌』という本に出てくる饒舌な小説家と話したのですが、たぶん、その人だと思うのですが、今朝の日経新聞(11月11日朝刊)に出てます。
※リービ英雄ではありません。
【執筆のプロセス】《52》
日経新聞・書評『とてつもない特権』。米ドルの信頼が今後どのように推移するのかは、昨今の世界金融の状況をみれば当然考えねばならないことだが、『通貨戦争』にしろ、この手の研究がなぜ米国発なのか? 日本の経済学者は何をやっているのだろう。いつも遅い。
- 作者: B.アイケングリーン,小浜裕久
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- 作者: ジェームズ・リカーズ,藤井清美
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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【執筆のプロセス】《53》
さ、しごと、しごと
【執筆のプロセス】《54》
仕事は予定通り、予定通りには終りませんでした。ま、月曜から現場が動ける目途は立ったので最低限の仕事はした。
【執筆のプロセス】《55》
仕事に負けて、雨にも負けて、多摩川をわたる気力はなく、《アラザル8》白焼最終校正会を欠席。すまん!
from アラザル
そんなさかねさんに……
こんど一緒にうたおう!
幸せに手が届く人もいれば
どうしても手の届かない人もいる
夢を見る人もいれば
夢が遠ざかってゆく人もいる
ねえ、わたしたち、いつまで生きていればいいの?
【執筆のプロセス】《56》
涙ポロポロ
【執筆のプロセス】《57》
「おい、図面はいつできるんだ?」「近いうちに」
「お腹が痛いからやめていいっすか」「うん、いいよ」
そういうものにわたしはなりたい
【執筆のプロセス】《58》
きのう保坂和志先生のレクチャーでカフカの『万里の長城』を読んでいて、保坂先生が、高校の世界史の図録をひっぱり出してきて、OHPで、北西だ、南東だ、北端だ、チベットデカい!感動した!とか言ってるのを聴いてたら、頭がこんがらがってきて、
【執筆のプロセス】《59》
僕の頭のなかに出てきたのがコミさんで、
「コミさんと呼んでいいですか」
コミさんが11PMに出てるのも知らなくて、会ったことなくて、保坂先生の小説の登場人物だと思っていて、
【執筆のプロセス】《60》
保坂先生の小説の登場人物で好きなのは、「東京画」のパイプ椅子のじいさんと「小実昌さんのこと」のコミさんが好きで、
【執筆のプロセス】《61》
それで約束の日の昼すぎに電話をかけて、ご自宅までいただきにうかがいますと言うと、小実昌さんは家までの道順を「ちょっと長いんでメモしてもらえますか」と言った。ぼくは机の上にあった紙の切れ端に書き止めることにした。
(「小実昌さんのこと」)
【執筆のプロセス】《62》
と書くと、面白いことが飛び飛びにあったみたいだが、森の道はただ歩いているだけで、子供時代の冒険心が戻ってきて、途切れなくずうっと面白かった。
(「鎌倉の秘境「冒険」一時間」)
【執筆のプロセス】《63》
うちの教会のひとは、異言という言葉さえもつかわなかった。ただ、ポロポロ、やってるのだ。
(田中小実昌「ポロポロ」)
【執筆のプロセス】《64》
神保町の三省堂で中原さんの「エーガ界に捧ぐ 完全版」を買ったらなぜか栞が日本聖書協会のもので詩篇の引用なんか載っててなんかまがまがしくみえてしまう。
to ブルボン
日本聖書協会のひとが聖書の在庫をチェックしにきた時に、栞を大量にくれるんですよ。長嶋有『祝福』をお買い上げのお客様にもぜひ日本聖書協会の栞を!
【執筆のプロセス】《65》
わーたーしだけのじゅうじかーん♪
【執筆のプロセス】《最終回》
もう寝ます。
↓↓↓↓↓
アラザル8発売!!!!!
《アラザル8》
ボリュームはいつもよりも抑え気味だけど、執筆者の日頃考えている問題意識がストレートにぶつけられた渾身の一冊です。ぜひご覧下さい!!!!!
※ 「書店員→工場員日記2012年・秋〜戌井昭人の新作小説『ひっ』を読む〜」阪根正行
無事に掲載されました!
《関連記事》
- 作者: 戌井昭人
- 出版社/メーカー: 新潮社
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- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 朝日出版社
- 発売日: 2011/10/18
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《アラザル》バックナンバーもぜひ☆
拙著「現代小説解読講義:柴崎友香『その街の今は』」が《アラザル3》に掲載されてます!!!
書店巡り・下北沢篇
シモキタに本屋B&Bがオープン!!
先日、ツイッターで行った《書店巡り・下北沢篇》をブログにまとめました。ぜひお楽しみください!!
《1》【書店巡り・下北沢篇】
シモキタに本屋B&Bがオープンしたので行ってきました!!
《2》【書店巡り・下北沢篇】
店内は落ち着いた感じ。本だけじゃなくて、本をめぐるいろいろすべてひっくるめてどうぞ!って感じ(笑)。
《3》【書店巡り・下北沢篇】
本のセレクトは、文学(ガイブンから詩歌まで幅広く)とアートデザインがメインって感じかなー。
《4》【書店巡り・下北沢篇】
あと一押し本が注目!!
ドミニク・チェンさん(メディア・クリエーター?)や光嶋裕介さん(建築家)といった、今、まさに、面白そう! という人をトークイベントと合わせて紹介している。トークイベントをうまく活用すれば、理解がさらに深まる☆
《5》【書店巡り・下北沢篇】
課題としては、本の点数をかなりしぼっているので、毎回いかに新鮮な出会いを演出できるか。「この前、あった本がない!」という苦情もでるだろうけど、やっぱり「棚のアクティビティー」が生命線じゃないかなー(偉そうにすみません)。
《6》【書店巡り・下北沢篇】
続いて、古本「ほん吉」
やっぱりいいセレクト。欲しい本がけっこうあるなー。
《7》【書店巡り・下北沢篇】
続いて、古書ビビビ
《ほん吉》とはまた違った充実した品揃え。やっぱり欲しい本がたくさんある 汗。。。
《8》【書店巡り・下北沢篇】
続いて、気流舎
穴場かな? ま、けっこう根強い人気があるね。店のコンセプトというか思想がはっきりしていて、たまに行くとハッとする。自分の読書の健康状態とかチェックできるし☆
《9》【書店巡り・下北沢篇】
最後に、ヴィレヴァン
やっぱ小綺麗なビルにあるヴィレヴァンじゃなくて、シモキタのヴィレヴァンが好き!
《10》【書店巡り・下北沢篇】
それじゃ、本日の収穫を発表!! どこで買ったかはナイショ★
《11》【書店巡り・下北沢篇】
僕は向田さんの熱心な読者じゃないんだけど、けっこう影響受けてる作家や劇作家が多いなーって最近思ってて、読んでみたくなった。タイトルは書店のセレクトにお任せで☆
《12》【書店巡り・下北沢篇】
東直子『薬屋のタバサ』(新潮社)
朝のツイートがユニークなので、毎朝RTしてる。東さんの短歌は知ってるけど、小説を読んだことないから読んでみたくなった。
《13》【書店巡り・下北沢篇】
タイトルみたらどこで買ったかわかっちゃうなー★ 最近は流行らない思想かもしれないけど、お盆休みにでもゆっくり読んでみようかな。
《14》【書店巡り・下北沢篇】
このまえ『文学とたにし』のトークイベントで知って、昨日夕刊で紹介されてて、「東京にあれおまへんてな」ってフレーズメモって、今日、古本屋で出会って、買った☆
《15》【書店巡り・下北沢篇】
伊坂幸太郎『あるキング』(徳間文庫)
ズバリ!ジャケ買い☆
《16完・まとめ》【書店巡り・下北沢篇】
シモキタいい☆本屋的にもいい感じ☆ 大型書店とも神保町の古書店街とも違って、個性派ぞろい。 何を買うかまったく決めないでフラッと行って、散財するのも、ビールだけ飲んで帰ってくるのも、いいんじゃないかなー。またいこか☆
返信ツイート
Sさんも向田邦子さん好きなんだー。『男どき女どき』、じつはB&Bの太宰棚にあったんだよ。木村綾子さんの選書かどうか分からないけど、「太宰好きはこの本が好きでしょ」っていかにもな並びでした(笑)。名付けて太宰トラップ!! 僕もまんまと引っかかったよ 汗。。。
『鱧の皮』=「東京にあれおまへんてな」=めっちゃ大阪=Hさん そのままやん!(笑)
ああ〜 それ ええわ〜 シモキタで落語ついでにふらっと本屋へ 観劇ついでにふらふらっと本屋へ ええわー それ ぜったいビールうまいわぁ〜
続 篇
うわっ! 今っていうか、きょうも読んでた柴崎友香さんの『わたしがいなかった街で』に源太郎って出てくるねんけど、きょう古本屋で買った上司小剣『鱧の皮』にも源太郎が出てきよった!うわー うわー
そろそろ連載再開!?こちらもよろしく!!
そろそろ更新再開!?
『文学とたにし』vol.2耽美派
〜木村綾子の今どきブンガク論〜
出演
木村綾子(タレント・作家)
平野啓一郎(作家)
又吉直樹(ピース)
日時
2012年7月29日(日)
OPEN18:00 / START19:00
イベント終了後、即日か翌日にツイッターで行った《感想連投ツイート》をブログにまとめました。ぜひお楽しみください!!
【文学とたにしvol.2 耽美派】
感想連投いきまーす☆
↓↓↓↓↓
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想1》
前々半は耽美派について木村綾子先生によるショートレクチャー。生徒(又吉直樹)の質問を完璧に読み切って、完璧に答える木村先生、さすがやわぁ(笑)。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想2》
ちなみに生徒(僕)のノートはこんな感じ。字が汚いけど、田村俊子と上司小剣(かみつかさ しょうけん)は、ちゃんと覚えました!
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想3》
前回と違ってレクチャーをコンパクトにまとめ、早速ゲストの平野啓一郎さん登場! 平野さんを交えて《耽美派》トーク。さすが平野さん!博学なので、テンポよくトークが弾む☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想4》
平野さんも大好きな作家、谷崎潤一郎と三島由紀夫にスポットライトを当てて、わいわいトーク。これがねー、これがねー、思わぬ盛り上がりをみせる。男色!? 汗。汗。汗。。。。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想5》
男色!? ヒラノとマッタンがお互いに過去をカミングアウト 汗。汗。汗。。。。なぜか喜ぶキムラ★
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想6》
えーと、出演者のプライバシー保護のため、詳細についてこれ以上のコメントを控えさせて頂きます★
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想7》
さてさて。男色はさておき興味深い話を沢山聴けました。トークの内容についてはヒ・ミ・ツ と言いたいところですが、1つだけ。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想8》
谷崎しかり三島しかり、冷静に読むと「えっ!? これ、どう考えてもおかしいでしょ(汗)」と思うところが多々あるんですね。
でも彼らが凄いのは何かと言うと、そうであっても「ああ、美しい」と思わせて、読者の心にぐいぐい入ってゆくところ。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想9》
内容がどうでもいいって訳ではないんですが、《美》とか、それこそ《笑い》もそうですが、目指すものというか、《美》や《笑》に昇華させる力が作品には必要なんですね。この話で平野さん、又吉さん、木村さんが意気投合。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想10》
《美》や《笑》に昇華させる力が作品には必要。その力を谷崎、三島は持っている。そして、平野啓一郎さんも、又吉直樹さんも、木村綾子さんも持っている☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想11》
後半は、平野啓一郎さんにスポットライトを当ててトーク。平野さんの生い立ちというか、特に執筆に関するアプローチの話が面白かった。小学校の作文、高校の時初めて書いた小説、大学時代に書いた小説、そしてデビュー作『日蝕』の誕生に至るエピソードの数々
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想12》
今日は、なんと言っても平野啓一郎さんがめっちゃ面白かった☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想13》
ちょっと込み入った話。僕は平野さんと同い年(75年生まれ)で、僕だけじゃないと思うんですが、平野さんには複雑な想いがあるんです。なにも小説家を目指す人だけでなく、芸術全般の人たちにとって。ちなみに僕は建築家を目指してました。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想14》
平野さんは23歳、当時最年少で芥川賞を受賞したんですね。僕は1浪してたからまだ大学生でした。同い年の青年が一躍時の人となった。いったいどんな奴や? どんな作品や? どういった才能があれば『日蝕』を書けるんや? かなり分析しました(笑)。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想15》
その後の作品についても平野さんが何を狙ってるのか?どういった力をつけてきているのか?チェックしてました(汗)。それで僕が感じていたのは、平野さんは完璧主義者なんじゃないか?ってこと。1つの作品をとっても、創作の展開についても。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想16》
平野啓一郎=完璧主義という作品から感じられるイメージと、同期の出世頭というか「オレ平なのに、オマエもう部長!?」というか雲の上の存在になってしまって、気軽に声を掛けられる人じゃないと思い込んでしまったんですね。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想17》
ところが今日は、今まで僕が描いていた平野啓一郎のイメージをいい意味で裏切ってくれました(笑)。
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想18》
平野啓一郎さん、実はものすごく気さくな人っていうか、あったまいい京大だけどさー、京都学派とかニューアカ(浅田彰)じゃなくて、万城目&モリミー&ヒラノ!?(笑)
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想19》
平野さん、高学歴男子特有の屈折した痴態満載! ま、一言で言えば、平野啓一郎=ダメ人間!(笑)
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想20》
そんな平野啓一郎さんをみてホッとしました。楽しかったー☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想21》
今回の平野啓一郎さんも、前回の西村賢太さんもそうだったけど、『文学とたにし』のゲストで登場する小説家がすっごくリラックスして気さくに話すんですよねー これはやっぱりキムラとマッタンのお蔭だと思う☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想22》
木村綾子さんは音楽番組のMCやラジオの経験が豊富で、マッタンはテレビやお笑いライブの場数を踏んでいるから、うまいんだよねー。ゲストにすっごくリラックスさせて、トークを展開するんだよ☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想23》
「木村さんがカワイイから男がデレデレしてるだけでしょ!」って女性から言われそうだけど、ま、そうだけど、忘れたらいけないのが、『文学とたにし』はトークの構成とタイムキーピングがしっかりしてること。これも木村さんの隠れた才能☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想24》
僕も書店員時代トークイベントの担当をずっとやってたから、トークの達人をたくさん知っているけど、木村綾子さんは速水健朗さんタイプの達人かな。準備をしっかりして、相手の気持ちを汲み取りながら、相手に気持ちよくトークをさせられる希有な人☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《感想25》
『文学とたにし』〜木村綾子の今どきブンガク論〜《vol.2 耽美派》
充実した時間をありがとうございました。次回も楽しみ☆
【文学とたにしvol.2 耽美派】《追記》
トークで話題になった谷崎潤一郎のお墓。毎年お盆と年末にお参りしてます。桜が咲いてないのが残念だけど、写真をプレゼントします☆
(2011年12月31日撮影)
↓↓↓↓↓
《注目のイベント》
〜木村綾子の今どきブンガク論〜
- 作者: 平野啓一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/14
- メディア: 新書
- 購入: 19人 クリック: 299回
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ニッポン放送 水曜日20:00〜
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Book! Book! Sendai《選書のプロセス》
先日、ツイッターで行ったBook! Book! Sendai《選書のプロセス》企画をブログにまとめました。ぜひお楽しみください!!
↓↓↓↓↓
【選書のプロセス・1】
参加するのは《Book! Book! Sendai!》という書籍イベントの一環で、「鉄塔文庫」店主の川村力さんが発案された《仙台づくり書籍展(仮)》という企画です。
【選書のプロセス・2】
各選者が、多様な視点から「これからの仙台を考える上での5冊」を選びます。
【選書のプロセス・3】
「鉄塔文庫」店主の川村力さんの趣旨説明は次の通りです。
【選書のプロセス・4】
「震災後の仙台、宮城、東北を、どのようにデザインしていけばいいのか、新しい絵を描くとはどういうことなのか、それぞれのお考え、お立場から、思考の起爆剤となるようなヒントをいただけないか、というのがその趣旨です」
【選書のプロセス・5】
この選書企画に参加するきっかけは「せんだい・スクール・オブ・デザイン」です。2010年に講義をしたのがご縁で選書企画に参加させてもらうことになりました。
【選書のプロセス・6】
「せんだい・スクール・オブ・デザイン(SSD)」の《メディア軸スタジオ》では『S-meme』という書籍を制作しています。
【選書のプロセス・7】
私も2010年に講義をし、『S-meme』にその模様を掲載して頂きました。そのご縁で今回の選書企画に参加させて頂くことになりました。
【選書のプロセス・8】
書籍は書店や図書館で探してもいいのですが、やはり自分がよく理解している自分自身の本棚から選ぶことにしました。
【選書のプロセス・9】
ある程度あたりがあったのでいくつかはすぐにピックアップできました。
【選書のプロセス・10】
まず『ことばのポトラック』(春風社)。震災後、大竹昭子さんが声を掛けて1年間連続的に行われた朗読イベントの書籍化
【選書のプロセス・11】
震災後イベントの開催が相次いで中止になった。そんな状況下で開催され続けたイベント。大竹昭子編『ことばのポトラック』(春風社)で言葉の力を今一度確認したい。
【選書のプロセス・12】
2冊目は「ことばのポトラック」のイベントで買った、山内明美『こども東北学』(イースト・プレス)。まだちゃんと読んでないけど必読ではないかと。
【選書のプロセス・13】
3冊目は、五十嵐大介『リトル・フォレスト1.2』(講談社)。東北ということもあるけど、自然が美しいというか、そこに生活が根付いてゆくという姿が美しい。
【選書のプロセス・14】
4冊目は、金友子編『歩きながら問う』(インパクト出版会)。韓国における在野の研究機関〈スユ+ノモ〉の実践記録。
【選書のプロセス・15】
震災とは違うけど、合理化の風が吹き荒れる韓国の学問を巡る状況は日本以上に厳しい。それでも学ぶという意志を貫く彼らの言葉にブレはない。
【選書のプロセス・16】
5冊目は、仙台で思春期を過ごしたエッセイスト犬山紙子さんの『負け美女』(マガジンハウス)。
【選書のプロセス・17】
震災のショックが大きすぎて、この企画のセレクトはどうしてもガチになってしまう。だから笑いが欲しいっていうか、仙台を美女的にじゃなくて、「負け美女」的にリデザインするっていうのもアリかと..,
【選書のプロセス・18】
1回目のセレクトであがったのは以上5冊。
【選書のプロセス・19】《アイスコーヒーブレーク》
ここで一曲。ミドリカワ書房さんで『リンゴガール』
【選書のプロセス・20】
ミドリカワ書房さん、引越おめでとうございます。せっかく可愛らしいガールが隣にいるのに残念ですけど。いや、そうじゃなくて、歌、ありがとうございました☆ さて後半戦スタート!
【選書のプロセス・21】
1回目の選書を終えて思ったのは、震災後の仙台、宮城、東北のデザイン、特に仙台については都市デザインの絵もあった方がいいのではないか。
【選書のプロセス・22】
ジェイン・ジェイコブズ『[新版]アメリカ大都市の死と生』(鹿島出版会)がピンときたけど、僕が推薦するなら、C.ロウ、F.コッター『コラージュ・シティ』(鹿島出版会)
【選書のプロセス・23】
あと思想というか、デザインの「哲学」があった方がいいのではないかと思った。
【選書のプロセス・24】
僕が推薦する「哲学」は、國分功一郎さんの『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)。
【選書のプロセス・25】
この本、読みやすく書かれているだけが売りじゃなく、さりげなく近代を超える道を示してる。あっ、そうそう、「超える」という発想がもう近代的で、これじゃ近代超えられないからね!んっ!?
【選書のプロセス・26】
ざっくり行くけど、ハイデッガーの読み解き方がミソで、國分さんはハイデッガーの思考を「第一形式」「第二形式」「第三形式」と分類する。
【選書のプロセス・27】
こう分類すると人はどうしても上へ上へ、「一」→「二」→「三」と志向してしまう。これハイデッガーだけじゃなくてヘーゲルもそうね。上へ上へ。これ近代の呪縛なり。
【選書のプロセス・28】
上へ上へ。この志向なかなか抜けないんですよ。今、優秀だと言われている経営者だってこの呪縛を解けないんですよ。「ムリ・ムダ・ムラ」を省くといったら、どんどんやっちゃうでしょ。
【選書のプロセス・29】
自分の会社だけがやるんだったらいいよ。でも、よのなかみんながやったらどうなる? って、今みんなやってるんだけど、消費低迷するでしょ。当たり前でしょ。ばっかじゃない、ばーか!
【選書のプロセス・30】
それでね、國分さんはどうするかと言えば、「二」に可能性があるって、この本で言ったんですよ。ここの切り込み方、けっこう鋭いですよ。あとは自分で読んでね☆
【選書のプロセス・31】
この國分さんの思考、すなわち「哲学」は、震災後の仙台、宮城、東北を考える上でもキーになる。
【選書のプロセス・32】
以上2回目のセレクトであがったのは7冊。
【選書のプロセス・33】《アイスコーヒーブレーク》
ここでもう一曲。奥華子さんで『ガーネット』
【選書のプロセス・34】
奥華子さん、ありがとうございました☆ 忘れていた何かが思い起こされます。
【選書のプロセス・35】
さて、いよいよ選書も佳境に入ります。指定の5冊を超えたので、中味を吟味しましょう。まず、選んだ7冊にキーワードを打っていきましょう。
【選書のプロセス・36】
【言葉】『ことばのポトラック』
【東北】『こども東北学』
【自然】『リトル・フォレスト1.2』
【学ぶ】『歩きながら問う』
【負け美女】『負け美女』
【都市】『コラージュ・シティ』
【哲学】『暇と退屈の倫理学』
【選書のプロセス・37】
【言葉】【東北】【自然】【学ぶ】【負け美女】【都市】【哲学】
【選書のプロセス・38】
さて、どれを削ろうか?
【選書のプロセス・39】
まず、【都市】『コラージュ・シティ』を再読。確かによく練られた論考で、都市デザインをする上で、単に新しさを求めるのではなく、人々の記憶が重要であることが述べられている。その手法のキーワードが「コラージュ」。
【選書のプロセス・40】
実際に仙台のデザインを考えると、予算がつくととにかく新しい物を!と躍起になってドドドーっと行ってしまうかもしれない。『コラージュ・シティ』はその戒めにはなる。ただこの本の趣旨は難解で伝わりづらい。
【選書のプロセス・41】
次に【自然】『リトル・フォレスト』。僕自身すごく好きな本なのだけど、この状況下で読むとやや押し付けがましいかもしれない。「自然」って気張るんじゃなくて、もっと「生活」の豊かさをストレートに感じてもらいたい。
【選書のプロセス・41】
【都市】【自然】を落とすと、【言葉】【東北】【学ぶ】【負け美女】【哲学】の5つになる。
【選書のプロセス・42】
ただ、【都市】というか【場所】というキーワードと、【自然】というか【生活】というキーワードは残したい。
【選書のプロセス・43】
【生活】というキーワードで選び直して推薦するのは、飯島奈美+榑谷孝子『ごはんにしよう。〜映画「南極料理人」のレシピ〜』(文化出版局)
【選書のプロセス・44】
【生活】というか、ズバリ【食】ですね。食卓を囲むというのが、震災後も変わらず、デザインの原点だと思う。
【選書のプロセス・45】
次に【場所】というキーワードで選び直したのが、櫻井寛『途中下車の愉しみ』(日経プレミアシリーズ)。
【選書のプロセス・46】
櫻井寛さんの文章が個人的に好きで、【場所】というキーワードにややこじつけだけど、【駅】というキーワードでもいいんじゃないかな。
【選書のプロセス・47】
全国の駅についてのエッセイ集なのだけど、土地柄がすごく出てる。ちなみに東北、宮城では仙石線の蛇田駅。〜杜の都、仙台から乗ったのは「マンガッタンライナー」だった〜 いい文章だなー。
【選書のプロセス・48】
選書のキーワードは【言葉】【東北】【学ぶ】【負け美女】【哲学】【食】【駅】。また増えた…
【選書のプロセス・49】
【言葉】は、はずせない!【哲学】もはずせない!う〜ん…..
【選書のプロセス・50】
【東北】『こども東北学』、これが読んでびっくりなんですよ。(引用)東北学の範疇には、もうちょっと大事なことがある。
【選書のプロセス・51】
(引用続き)それは、突飛に聞こえるかもしれないけど、とりあえず「まん中じゃないところにも目を向けてみよう」、もっというと「ほんとうに、まん中なんてあるのかな」っていう問い直しの志向さえあるんだ。
【選書のプロセス・52】
【東北】もはずせない! 【言葉】【哲学】【東北】は決まり!
【選書のプロセス・53】
それで【学ぶ】『歩きながら問う』は、書店員時代からずっともっと売りたいと思っている本なのだけど、研究者ならともかく読者の大半が立ち位置が異なるので、共感してもらうのがすごく難しい。
【選書のプロセス・54】
【負け美女】は、なかなかいいセレクトだと自負しているのだけど、著者の犬山紙子さんは、よく仙台に出没するので、本と言わずに、犬山紙子さん本人直々に仙台をデザインしてもらうとよいでしょう☆☆☆
【選書のプロセス・55】
さてさて長らくお待たせ致しました。選書のキーワードは、
【言葉】
【哲学】
【東北】
【食】
【駅】
の5つで決定です!!
【選書のプロセス・56】
「これからの仙台を考える上での5冊」(阪根正行選)発表します。
【選書のプロセス・57】
キーワード:【言葉】
【選書のプロセス・58】
キーワード:【哲学】
【選書のプロセス・59】
キーワード:【東北】
【選書のプロセス・60】
[4冊目]櫻井寛『途中下車の愉しみ』(日経プレミアシリーズ)
キーワード:【駅】
【選書のプロセス・61】
[5冊目]飯島奈美+榑谷孝子『ごはんにしよう。』(文化出版局)
キーワード:【食】
【選書のプロセス・62】
以上「これからの仙台を考える上での5冊」(阪根正行選)でした!
パチパチパチ☆☆☆
【選書のプロセス・63】
みんなみんな
Go to B!B!S!!!!!
【選書のプロセス・64完】《エンディング》
それではラストに1曲。もうすぐ夏ですね☆
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太宰治検定スピンオフイベント〜「しくじった。惚れちゃった」〜
太宰治検定スピンオフイベント
出演
ミドリカワ書房(ミュージシャン)
くらっぺ(漫画家・マンガ『魚服記』著者)
日時
2012年6月10日(日)
OPEN12:00 / START13:00 / CLOSE16:00
イベント終了後、即日ツイッターで行った《感想連投ツイート》をブログにまとめました。ぜひお楽しみください!!
【連投予告】
きょうのミッションの風呂掃除と洗濯が終わったよ☆ よしっ!じゃ、始めましょうか。【太宰治検定スピンオフイベント〜「しくじった。惚れちゃった」〜】略して【太宰】感想連投いきま〜〜〜〜す☆☆☆
↓↓↓↓↓
【太宰・1】
《太宰治検定スピンオフイベント〜「しくじった。惚れちゃった」〜》@阿佐ヶ谷ロフトA昼間からビール飲みながら、太宰の魅力を根掘り葉掘り、さまざまな角度から語っちゃおうっていう文学漫談企画☆
【太宰・2】
昼間からビールが飲めるだけでも幸せなんだけど、おやまぁ、トークがすっごく面白かった☆ はじめ「3時間やるよ!」と聞かされて「えっ、マジ!? なが!」って思ったけど、トップバッターの久住昌之さんが話しだしたら、もうwww. 時間の感覚が吹っ飛んだ☆
【太宰・3】
あ、そうそう。イベントは「太宰好き全員集合!!」って、太宰好きっていうかねー、もうねー、太宰まっしぐら、ん、逆か?、キムラまっしぐら? 要するに、木村綾子さん(以下キムラ)が声を出して、様々なジャンルから太宰フリークが集まってきたのさ☆
【太宰・4】
やってきたのは、漫画家で音楽家っていうかなんでも創っちゃう久住昌之さん、ミュージシャンのミドリカワ書房さん(本屋じゃないよ、いや本屋とも言えるか?)、漫画家のくらっぺさん(スイーツじゃないよ。言わなくても分かるけど)
【太宰・5】
この人選が大当たり☆っていうか、自ら表現するツールをちゃんと持っていて、表現している表現者だから、知識的に太宰を根掘り葉掘りっていうんじゃなくて、太宰の桂むきって感じ。んっ?
【太宰・6】
まず、久住さんが「○○失格」写真をたくさん持って来てくれたんだ☆そう!太宰の『人間失格』がモチーフ。で、太宰って文章はもちろん言葉選びのセンスっていうかコピーがうまいんだよね。そこに目をつけて、さらに久住さんが独自のセンスでアレンジしちゃったっていう 汗
【太宰・7】
W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W W
【太宰・8】
探せばいるんだな〜、あるんだな〜、「失格」www.『人間失格』ってけっこう重い話しでさー、共感するにしても、しないにしても、あんまり楽しい話しにはなんないんだけどな〜 いやはや、こういうボケ方があったとは! 久住さんサイコー☆
【太宰・9】
写真はナイショだけど、久住昌之さんのライブにいったら観れるかもよ。チェケラ☆
【太宰・10】
二番バッターは、ミュージシャンのミドリカワ書房さん。ミドリカワ書房さんは、よく文学性の強いJ-popミュージシャンって紹介されるけど、歌詞が独特なんだよね。物語性が強いっていうか、「これ小説じゃん!」っていう、、、
【太宰・11】
じゃ、さっそく一曲聴いてみましょう☆ミドリカワ書房さんで
『顔 2005』
【太宰・12】
「いいですねぇ〜」ってキムラなら言う。絶対言う。120%言う★ でもちょっと待ってよ! 冷静に聴いてよ! ミュージシャン=自意識のかたまりとはよく言うけど、これ、なんかおかしくない? 屈折してない? 言っちゃっていいですか、「キショくない?」汗。。。
【太宰・13】
それでねー、もうねー、キムラがねー、ミドリカワ書房さんにピクピク、キュンキュンしているものだから、僕もピンときましたよ。「ああ、これ、太宰だ」★
【太宰・14】
で、きょうはミドリカワ書房さんの『私の恋愛』というナンバーを取り上げて、女性のキムラが、男性でありながら女性の独白体で歌うミドリカワ書房さんに、その気持ちを質問したんだよね。
【太宰・15】
ミドリカワ書房さんの答えは「女になりきる」ってことだったんだけど、これすっごい興味深いんですよ。僕が太宰にやられたって思ったのは、なんと言っても『女生徒』なんですよ。★女性独白体★
【太宰・16】
女性の独白といえば、『ガラスの仮面』の北島マヤって思っちゃうけど、太宰が『ガラスの仮面』読んでたって話しは聞いたことないし、っていうか、無理だし。
【太宰・17】
太宰の『女生徒』読んで、「うわっ、やべぇ、こいつ、やっぱできちゃうんだ」って、悔しかったぁ〜★
【太宰・18】
でもね、1つ疑問があって、太宰の女性独白体を、男の僕は「やべぇ」って認めるけど、女は認めるだろうか?って。ずっと聞いてみたいと思っていたんだけど、僕のまわりに太宰の『女生徒』を読んでる人がいなくて、、、
【太宰・19】
それでついに答えてくれる女が現れたんだよね☆はい、例のキムラです。木村綾子『いまさら入門 太宰治』(講談社+α文庫)の第四章「オトメン太宰、女心を鷲掴み」で、完璧に答えてくれました。脱帽。ありがとう!
【太宰・20】
僕は評論家ぶってけっこう辛口なんだけど、キムラの作品で認めるのが2つあって、1つは『いまさら入門 太宰治』(特に第四章)で、これは町田康さんも評価していたから僕が言うまでもないですね。で、もう1つは短編小説「i2=-1初花風葬」。
【太宰・21】
木村綾子さんの短編小説「i2=-1初花風葬」は今入手できないからネタバレだけど言うと、女子大生が子供姙んでおろすって話。これだけだとケータイ小説にありがちとか揶揄されると思う。
【太宰・22】
この主人公の女の子が毎朝、駅のホームに通勤する人を観察しにいくという習性があるの。これがよく分かんないの。この感触が! 確かに太宰の「待つ」がモチーフとも言えるけど、もう言っちゃうけど、キショいの★ 認めざるを得ない!何を!
【太宰・23】
さて。今日はミドリカワ書房さんにキュンキュン☆のキムラ★をみていたら、いろいろ考えていたことが想起されましたとさ。おしまい じゃないよ。ミドリカワ書房さんのライブすっごくよかったよ☆ CDチェケラ☆
【太宰・24】
さてさてさて。ラストバッターは漫画家のくらっぺさん。いきなりみちゃいましょうか。くらっぺさんで
『実況生活』
【太宰・25】
ハハハ・・・
【太宰・26】
ヤバいっしょ★ セリフなし。風景描写と擬音語だけ。太宰の『女生徒』とはまた違った意味でやられたと思いましたよ★
【太宰・27】
小説でよく、「行間を読め!」っていうでしょ。それで決まって、「行間は説明できないんだ。感じろ!もっと感じろ!」とかいうでしょ。でも俺エスパーじゃないから無理だよ。そんなの。
【太宰・28】
この疑問にくらっぺさんが見事に答えてくれたなーって、心底震えました☆
【太宰・29】
ちょっと話変わるけど、最近、朗読にはまっていて、読むんじゃなくて、聴くのに。キムラや原きよさんの朗読を通じて、今まで発見できなかった太宰を見つけたんです☆
【太宰・30】
原きよさんは元アナウンサーってこともあって、朗読でも正しさを追求している。正しいって何? というのは物凄く難しいことで答えはないのだけど。
【太宰・31】
原きよさんは、徹底した発声のトレーニングと徹底した準備によって、ふつうの人では読み取れない風景や心理を綺麗に浮かび上がらせる。本当にブレない。すーっとまっすぐに浮かび上がってくる。
【太宰・32】
対して、木村綾子さんは、太宰作品に出てくる登場人物、特に女性に没入してゆく。キャラクターになりきっちゃう☆
【太宰・33】
キムラの声を聴いているとすごく不思議なの。現代的というのとは違うけど、太宰の時代の女性ではないの。でも違和感ないの。太宰の登場人物が、なにかアニメ作品のキャラみたいに動き出すの☆ ありえないんだけど、ありえるの。ストンって胸に入ってくる☆
【太宰・34】
さて。話は漫画家のくらっぺさんに戻ります。きょう、くらっぺさんの漫画から、原さんやキムラの朗読によって発見した太宰と同様に、僕が独力では発見できなかった太宰を発見しました☆
【太宰・35】
【太宰・36】
参考
【太宰・37】
くらっぺさん、見た目はゆるキャラなんですけど、言うこととやることが過激なんです。「太宰に挑戦してやろう。勝ってやろうと思って、『魚服記』の漫画化に挑戦した」って(汗)
【太宰・38】
ネタバレになるから言わないけど、太宰の『魚服記』ってすごく難しい勝負どころがあるんです。くらっぺさんは、そのシーンにおける格闘の一部始終を語ってくれました☆
【太宰・39】
あとくらっぺさんの漫画から僕が感じ取ったのは、スワっていう女の主人公の人柄なんですね☆ スワって名前の響きが好きなのだけど、文章を読んでいるだけではスワが浮かんでこないんですよ。太宰自身、実は書ききれていないんじゃないかとさえ思います★
【太宰・40】
そのスワがねー、くらっぺさんの漫画みて、「あ〜、スワだ」って分かるんですよ。うれしくなりましたね。すごく悲しい話だけど、スワは生きているんだって実感できました☆
【太宰・41完】
木村綾子さん、久住昌之さん、ミドリカワ書房さん、くらっぺさん、太宰検定スタッフの皆さん、充実した一日をありがとうございました☆☆☆
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〜木村綾子の今どきブンガク論〜
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