ライバル対決
【US regional studies】《ライバル対決》(1)
今週のカレッジフットボールは同じ州や近隣のライバル校の対戦が意図的に組まれている。
USC vs. UCLA
フロリダ大 vs. フロリダ州立大
,etc.
【US regional studies】《ライバル対決》(2)
リアルタイムで各スタジアムの動きを観察しているとけっこう興奮する。終了間際にオーバーンが追いついた!
【US regional studies】《ライバル対決》(3)
近隣のライバル校対決は、ファンが盛り上がるし、選手のモチベーションも上がるし、乱闘も多い(笑)。このあたりの演出がアメリカらしい。
【US regional studies】《ライバル対決》(4)
そもそもアメリカは、人工的に作られたヨーロッパであって、全てがフィクションだ。連邦制にしろ、州という区分にしろ、全てが計画されている。人々の生活も、人々のモチベーションも。
【US regional studies】《ライバル対決》(5)
アメリカの動力(F)を求める基本公式は、
〈南⇔北〉⇒西へ =Force
これって、ベクトル量かな?
【US regional studies】《ライバル対決》(6)
数学ベースで考えてもいいけど、哲学ベースで考えると、アメリカは国を動かす原理として、典型的な弁証法システムを採用していると言える。
【US regional studies】《ライバル対決》(7)
【US regional studies】《ライバル対決》(8)
アラバマ州ってどこ? アラバマ州に行ったことがある日本人っている? そもそも知ってる? フォレスト・ガンプでチラッと見たくらいでしょ。
【US regional studies】《ライバル対決》(9)
そんな取り立てて産業もないような場所にも人々が暮らしている。そして、そこにいる人々が動くために、モチベーションをかき立てる必要がある。その仕組みが、カレッジフットボールのアラバマ大とオーバーン大のライバル対決から見て取れる。
【US regional studies】《ライバル対決》(10)
アラバマ州はプロチームがないこともあり、カレッジフットボール熱が高い。アラバマ大とオーバーン大は毎年ランキング上位にくる強豪校。お互いが競いあう力を全米を制する力へと向けて行く。
【US regional studies】《ライバル対決》(11)
アラバマ州においてカレッジフットボールの熱が他の産業にどこまで浸透しているかは怪しいが、基本的にはこの考えでよい。あるジャンルでそのシステムを確立し、他の分野にも広げて植え付けて行く。
【US regional studies】《ライバル対決》(12)
アメリカ再建のために、弁証法システムに替えて脱構築システムを導入することも可能だが、アメリカと弁証法システムは相性がよいので当面このままでよい。
【US regional studies】《ライバル対決》(13・終)
カレッジフットボールのように弁証法システムが機能しているジャンルを洗い出し、検証し、ブラッシュアップする。そして、そのノウハウを他の分野にも広げ、さらに細部にも植え付けて行く。ひとまずここまで。
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University of Oregon
【US regional studies】《University of Oregon》(1)
西海岸に留学している知人からの情報
「今カレッジフットボールで一番面白いチームはオレゴンだと思います。アップテンポでアイデア豊富な攻撃は見てて楽しい。そして強い。」
【US regional studies】《University of Oregon》(2)
「ナイキの創設者がオレゴン卒なので、ナイキが全面バックアップしています。」
【US regional studies】《University of Oregon》(3)
「試合ごとにヘルメットとユニフォームを変えたりします。」
【US regional studies】《University of Oregon》(4)
「チーム名のダックスにちなんだアヒルのマスコットがディズニー公認でドナルドそっくりだったり、色々と面白いチームなんです。」
【US regional studies】《University of Oregon》(5)
なるほど!オレゴン大は、スポーツに力入れてるなー、っていうか妙にカッコいいと思ったら、そういうことだったのか!!!
【US regional studies】《University of Oregon》(6)
繰り返し言うけど、やっぱりカッコいい☆
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US regional studies
【US regional studies】《1》
カレッジフットボール、事実上アメリカでしかやっていないスポーツでこれだけ人々が熱狂できるって、やっぱりスゴイよね。究極の内向き志向というか、日本にもあるけど、北欧や韓国にはないパワーだ。
【US regional studies】《2》
お互いの意地を感じるね☆
【US regional studies】《3》
アメリカに対して、日本で郷土色を感じるスポーツイベントと言えば、何と言っても夏の甲子園!
【US regional studies】《4》
つまり日本の場合は、地域を代表するのは高校だが、アメリカの場合は大学だ。国土の広さや人口の問題かも知れないが、この違いは興味深い。
【US regional studies】《5》
アメリカの大学や教会は、地域コミュニティの核として機能している。国と個人の間のいわゆる第三極が機能するというシステムには魅力を感じる。
【US regional studies】《6》
では、なぜ人々はアメリカンフットボールにあれほど熱狂するのか?
【US regional studies】《7》
アメリカンフットボールのメカニズムは、音楽で言うならば、ビッグバンドに相当する。
《参考》
グレン・ミラー・オーケストラ
【US regional studies】《8》
音楽で、アメリカ的なるものと言えば、チャリー・パーカーに代表される、いわゆるバッパーに最大の魅力を感じる。
《参考》
【US regional studies】《9》
(参考)チャーリー・パーカー
【US regional studies】《10》
ただ、今の僕の感覚として、カレッジフットボールを見ていて素直に楽しいし、アメリカ的なるものとしてビーバップのみならず、ビッグバンドを見直してもよいと感じている。
【US regional studies】《11》
今、アメリカが倒れると他の国が迷惑するので持ち直して欲しいのだが、その際に、バッパーのような天才の誕生にかけるよりも、ビッグバンド的なリージョナルパワーの再燃にかけるべきだと、僕は考えている。
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ブランドとは?
岩田松雄『ブランド』(アスコム)読了。
岩田松雄さんという方は存じていなかったが、「元スターバックスコーヒージャパンCEO」と肩書きが書かれていたので買って読んだ。普段は工場内にいるので、「ブランド」ということを意識することも関心もなかったのだが、今後、お客様と直接話したり、仕事で関わることも増えてくると思われたので読んでみた。
一番の興味は、スターバックスがいかにして「ブランド」を築き上げたかということ。岩田さんが言うようにスターバックスのテレビCMを見たこともないし、キャンペーンやクーポン券も見たことがない。にもかかわらず、というよりも、だからこそ、スターバックスはブランドの構築に成功していると言える。
スタバ・ブランド構築術の一番のポイントは、「ホスピタリティ」だろう。コーヒーをお客さんに渡して「はい、終わり」というのではなくて、「風邪なんですか? 早く治るといいですね」といった一言をかけられるかどうかってこと。
(本書では書かれていないが、私はドドールのようにマシンと化して、テキパキと瞬時にコーヒーを出してくれるのも悪くないと思う。このあたりは利用する側も使い分けている。ささっと済ませたい場合はドトール、ちょっとゆっくりしたい時、休日ならスタバというように。さらに言えば、常連客だけで毎日席がうまってしまう地域密着型の個人経営の喫茶店もあるけれど、それはそれでいいと思う。)
この点について、本書でもう少し言及がある。岩田さんは日産で車を販売していた経験があり、そのことについて書かれていた。その時も車を売ったら終わりではなく、お客様の家の近所に出向いた時に、さりげなく「車の調子はいかがですか?」と声を掛けていたそうだ。コミュニケーションを取らないロボットではなく、かといって密着というのでもなく、「さりげなく」というのが重要なのだろう。
あと書中、やはりリッツ・カールトンの話も出てきて、これはもうジャパニーズ・スタンダードというべきか、いわゆる「おもてなし」ってことだけど、スタバも同じ意識をもってやっているということが確認できた。「おもてなし」か「過剰サービス」かの境界は微妙だが、やはり、「ブランド」というのは、こういった日々の「おもてなし」の積み重ねで築かれるのだろうと感じた。
さて最後に、本書について、1点指摘する。「元スターバックスCEOが教える「自分ブランド」を築く48の心得」と表紙にデカデカと書かれていることだ。
この本では、岩田さんの『ブランド』に対する考え、想いが熱く書かれている。その核となるのが「自分ブランド」というキーワードだ。ただ、それを本気で主張するならば、
岩田松雄が教える「自分ブランド」を築く48の心得
と表紙に書くべきであるし、スターバックスの「ブランド」術について書くならば、
元スターバックスCEOが教える「ブランド」を築く48の心得
と表紙に書くべきであろう。買う側としても紛らわしい。
書中では「自分ブランド」と主張しつつ、表紙では「元スターバックスCEO」と声を大にして言う。岩田さんは悪い人ではないと思うが、このあたりの使い分けをせざるを得ない事情も踏まえて「ブランドとは何か?」が分かった気がする。
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岩田松雄氏インタビュー
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『即興小説バトル』vol.1
即興小説バトル
対戦者:
日時・会場
日時:2013年6月1日(土) 20:00〜22:00
会場:本屋B&B
感 想
《内沼晋太郎さんの実況ツイート》
会場のリクエストでただいま決まったテーマは「鼻水」と「まんじゅう」!Googleドライブに直接書くところを会場が眺めます。
【即興小説バトル】(1)
いや、だから、小説家ってどうやって小説書いてるんだろう?って、素朴な疑問っていうか、興味ってあるじゃないですか。それをリアルタイムで観れたから、やっぱ面白かったですよ☆
【即興小説バトル】(2)
きょう対戦したのは
藤谷さんはよく知らなかったのだけど、マツコDXが小説家になったような面白い人だった(笑)。
東さんは毎朝ツイッターで、空を眺めながら短歌を一首歌ってるのがいいなーって。
【即興小説バトル】(3)
小説を書くうえで、勝ち負けとか、お題は本来どうでもいいけど、緊張感がないとダメだし、仕込んできちゃうとやっぱり面白くない。きょうの即興バトルのルールはドキドキ感をうまく演出していて、ホント面白かった☆(挑戦者に読まれないように次回はお題をもっと練らねば!)
【即興小説バトル】(4)
何が面白いって、45分で書ける枚数はたかが知れてるし、今日の作品がおふたりの最高傑作ではないでしょう。でもね、たった45分、たった4枚ほどだからこそ、おふたりの作家としてのカラーがぎゅぎゅぎゅっとつまって濃厚に出てた☆
【即興小説バトル】(5)
藤谷治さんは最後の1行が本当によかった☆ 子どもと大人の対比を描いていたのだけど、ずっと子どものキャラを引き立てるために使っていた「鼻水」って言葉を最後の1行で大人につかった。当然、大人の鼻水は子どもの鼻水とは違う。じわぁああああっと泣ける★
【即興小説バトル】(6)
東直子さんは
「鼻(水)→下北(沢)→イケ(池)」といった質感
「モモイロ、光/黒」といった色感
「鼻水、指、あんこ(まんじゅう)」という触感
などがごくごく自然に描かれていって、読者のイメージ・感覚を喚起させる☆
【即興小説バトル】(7)
藤谷治さん、東直子さんお疲れさまでした。市川真人さん&辛酸なめ子さんの解説もホット&クールでよかったですよ。
【即興小説バトル】(8)
木村綾子さんをはじめ、B&Bのスタッフの皆さんもお疲れさまでした。
【即興小説バトル】(9)
木村さんは、千野帽子さんたちの句会イベント《東京マッハ》を体験して、その面白さを熟知していたからこそ、《即興小説バトル》を企画できたんじゃないかなー。木村綾子さんもいつかは挑戦者になってくださいね。楽しみにしています☆
【即興小説バトル】(10・終)
いい休日を過ごせました。みなさま、ありがとうございました。次回も楽しみにしています☆☆☆
関連情報
《感想》
《書店》
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我が母校、六甲出身の文化人
映画監督の黒沢清さんは我が母校、六甲出身なのだけど、彼のなかに六甲らしさが感じられるかと言えばなんとも言えないし、出身大学である立教大学、蓮實重彦先生の影響について語っているのはよく聞くけれど、六甲のことを語っているところ、というか聞かれているところをみたことがない。
そもそも六甲出身の文化人って少ない。いや灘や甲陽だって少ない。灘で言えば小説家の高橋源一郎、甲陽で言えば批評家の柄谷行人くらいだ。ただ彼らをみて灘っぽい、甲陽っぽいという感じはなんとなく分かる。けれども、黒沢清をみて六甲っぽいと感じるだろうか?
そもそも六甲っぽいって何?
六甲と言えば、いまだに坊主頭とか、便所掃除とか、中間体操とか、坂とか、そういうことになるのだけど、そういうのをひっくるめて六甲精神と言って、ストイックな人格を浮かび上がらせる。
確かに黒沢清はややストイックな感じがする。やはり眼に見えないなんらかの力が六甲生には働いているのであろうか? 黒沢清が得意とする「ホラー映画」となんらかの関係がありそうだ。興味深い。
まとめよう。
(1)高橋源一郎= ギャンブル = 灘
(2)柄谷行人 = インテリ = 甲陽
(3)黒沢清 = ホラー = 六甲
六甲 = ホラー …………
キャーーーーーーーーーーーーーーーー
黒沢清監督作品『リアル』6月1日公開! ぜひ☆
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《ムリ・ムリ・ムリ》から《ムリ・ムダ・ムラを省く》へ
今日は、自分の担当する仕事が午前中で終ったので、現場はまだ動いていたから申し訳ないと思いつつ、半日で仕事を上がらせてもらった。午後は、ひとりMTGと久しぶりの読書。小説を読みたいと思ったけれど、ここ最近忙しく働いたのと、その反省からビジネス書を読むことに。
言わずと知れた現場運営のバイブルだけど、今一度読み直してみた。この本は「トヨタウェイ」として日本のみならず世界中の企業に影響を与えている名著だが、ちゃんと理解されていない点もある。その点をおさらいしておこう。
○ ムダを省く
まず広く理解されているのは「ムダを省く」という点である。これは小泉構造改革の頃から日本中で一大ブームになったし、企業のみならず、家庭にまで広く及んでしまったことによりデフレブームの火付け役まで演じてしまうという思わぬ事態を招いたが、現場という観点で言えば、基本的に正しいことだし、私が勤めている工場でも社員の意識にまで広く浸透している。
○ ムリ・ムラを省く
では逆に理解されていない点は何かと言えば、それは「ムリ・ムラを省く」という点である。先月、年度末ということもあり、滅茶苦茶忙しくて、3日(本当は5日)ほぼ完徹して納期に間に合わせたのだけど、我ながらよく頑張ったと褒めてあげたいのだけど、結論から言えば、学生ならともかく社会人が徹夜していたらダメなのである。なぜなら、学生の場合は、徹夜して試験をクリアしさえすればいいし、その後いくらでも休めるけれども、社会人は1つの製品を納品したくらいでは休めないし、1年中ずっと高いパフォーマンスを維持せねばならないからである。
また、徹夜してはいけないもう一つの理由は「ムリ・ムラ」がミスを招くということである。これは設計事務所に勤めていた時のことだ。設計事務所の指示の不手際により、変更、変更が繰り返され、現場が混乱して、ドタバタの状態が続いていた。なんとか現場が頑張ってくれて竣工にまでこぎ着けたのだが、予算が大幅にオーバーして最後はケンカになった。そして、力関係上、設計事務所の責任は回避されたのだが、本当によく頑張ってくれた現場所長が左遷されるという最悪の事態を招いてしまった。これは建築現場のみならず、今の工場でも似たようなことが起こっている。本当によく頑張ってくれている人をつぶしてしまうような「ムリな計画」による「ムリな仕事の動き」がちらほら見られる。
○ 《ムリ・ムリ・ムリ》から《ムリ・ムダ・ムラを省く》へ
中小企業の実体は、システム云々ではなく、基本的に《ムリ・ムリ・ムリ》のマンパワーで成り立っている。トヨタのような大企業のきれいごとがそのまま通じる訳ではない。実際、トヨタの成功の最大の秘訣は何かと言えば、それは納期交渉の妙であり、注文してから納車まで何ヶ月もかかるというあり得ない納期をお客様に受け入れさせている点である。これを中小企業が真似して、顧客に「1ヶ月後にジャストインタイムします!」なんて言ったら、張り倒されるだろう。 トヨタのような大企業と私の勤めているような中小企業では置かれている立場が違うので、このあたりのさじ加減が難しく、単純に真似すればいいという問題ではないが、基本姿勢として、《ムリ・ムリ・ムリ》から《ムリ・ムダ・ムラを省く》へと改善されるように働きかけて行こうと思う。
[追記]
中小企業の場合、基本は《ムリ・ムダ・ムラを省く》で、もう本当にどうしようもない時は《ムリ・ムリ・ムリ》で乗り切るという感じだろう。そのあたりアレンジを重ねて、『トヨタ生産方式(中小企業ヴァージョン)』を書き上げて、ぼろ儲けしよう!
ま、それはともかく、次のプロジェクトはこの線でやってみよう☆
《参考文献・論文》

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