佐々木敦×鹿島田真希トークセッション




 佐々木敦連続トーク企画第3弾!!》


 タイトル: 思弁のベンチャー

■ 出演


 佐々木敦(批評家)


 鹿島田真希(小説家)



■ 日時: 5月14日(木)18:30〜20:30


■ 詳細: こちら



《感想:小説読ませてくれる神様求ム》




 



鹿島田: ずっとこの姿勢だとつかれませんか。


佐々木: あ、あ〜、そうですね。疲れますね(笑)。

そうか、そうだよな。佐々木さんのペースに慣れてきたせいか、すっかり相手の気持ちを忘れてました。鹿島田さん、長時間お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。



そうか、そうだよな。鹿島田真希さんって、原さんと結婚していたら「はらまき」だったんだよな。伊達さんと結婚していたら「だてまき」だったんだよなって、新刊『ゼロの王国』のあたまだけ(p.6)、ちょろっと読んで「核心を掴んだぞ!」なんて興奮していたのですがニアミスでした。



雪解け。ロシアでは十一月の下旬のことをそう呼ぶ。日本人である筆者は、雪が降り始めるこの時期をなぜ雪解けと呼ぶのか、わからなかった。筆者はその理由をロシアで輸入代理店を営む男友達に問うたことがある。粋狂な居酒屋で、ウォッカを酌み交わしながら。(p.4)


こっちだったか!


なんて30cmのパターはずすようなもんですよ(汗)。ホントは全部読んでからトークを聴きたかったのですが、う〜ん、ちょっとスケジュールが立て込んでまして、実現しませんでした。


忙しいときに小説を読んだら、せっかくの小説が台無しになってしまうのか。忙しいときにこそ小説を読むべきなのか。どっちが正しいのか神のみそ汁。。。




「嗚呼、小説読ませてくれる神様求厶!」




というのが読者の事情ってなもんですけど、作家の方にも「神様事情」というのがあるようです。佐々木さんが以前、小説家の絲山秋子さんと話したとき、小説を書くプロセスの話題で、「神様が降りてくるのを待つ」というような話になったのだと切り出すと、鹿島田さんも同じようなことを言うのです。「小説を書くことを選んだのは私だけど、それとは別に小説を書かせてくれる神様がいるんです」と。シャーマン的だったり神秘主義的だったりするのだけど、やっぱりそういうことってあるのだろう。


今日、会場からの質問で倉橋由美子さんの名前はあがりました。あと笙野頼子さんですかね。鹿島田真希絲山秋子笙野頼子倉橋由美子をまとめてガッツリ読むなんてどうです?  チョーヘヴィ !!! でもやってみたいな。




「嗚呼、小説読ませてくれる神様求厶!」




あと、きょう鹿島田さんのトークをライブで聴いてよかったなって思うのは、鹿島田さんの空気を感じられたこと。『ゼロの王国』を読まずして臨んだのですが、トーク聴いて読みたいと率直に思いました。


鹿島田さんは頭がキレる人だというのは分かっていたのですが、さらに不思議な魅力があるのです。優しい? 確かに優しいのだけど、頭がキレる、優しいだけではない、何か得体の知れぬ魅力があるのです。はい。



この空気を得たのは大きい。あとは神様が訪れるのを待つのみ(合掌)。




ゼロの王国

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ばかもの

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笙野頼子三冠小説集 (河出文庫)

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暗い旅 (河出文庫)

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