《ゲスト選書》円城塔



 福永信フェア》ゲスト選書リスト(その3)円城塔




場所: ジュンク堂書店新宿店7階東側フェア棚



会期: 2009年7月11日(土)〜 7月31日(金)

福永信さんのお友達の円城塔さん(小説家)に選書して頂きました。





 
  円城塔》棚のようす ジーヴスがうつくしい!





 
  一家に一冊「岩波 数学入門辞典」





烏有此譚

烏有此譚


Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)

Boy’s Surface (ハヤカワSFシリーズ―Jコレクション)


Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

Self‐Reference ENGINE (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)


オブ・ザ・ベースボール

オブ・ザ・ベースボール







  円城塔さんからのコメント》


「家が燃えた時に買い直す本を選んでみました。」








P.G.ウッドハウス
「比類なきジーヴス」国書刊行会
「よしきた、ジーヴス」国書刊行会
「それゆけ、ジーヴス」国書刊行会
「ウースター家の掟」国書刊行会
「でかした、ジーヴス!」国書刊行会
「サンキュー、ジーヴス」国書刊行会
ジーヴスと恋の季節国書刊行会
ジーヴスと封建精神」国書刊行会


■ 一家に全冊、ジーヴス。





ジャック・ルーボー
「麗しのオルタンス」創元推理文庫


■ 馬鹿ミステリとみせかけて、音階と入れ替えの渦巻き超絶技巧ミステリ。





スタニスワフ・レム
虚数国書刊行会


■ 超上から目線のコンピュータ好きの人に。





ティーヴ・エリクソン
「黒い時計の旅」白水uブックス


■ どっちの月かに御注意。





ミルチャ・エリアーデ
「ムントゥリャサ通りで」法政大学出版局


■ やってみろ、リクサンドル。





ミラン・クンデラ
「不滅」集英社文庫


■ 本当はこっちが「存在の耐えられない軽さ」。





ポール・オースター
「幻影の書」新潮社


■ オースター最高傑作。「空腹の技法」をしのぐかも。





キアラン・カーソン
琥珀捕り」東京創元社


■ 張り巡らされた網目が臨界するまで。





マルグリット・ユルスナール
「黒の過程」白水社


■ 読み終わるまで十六年かかりました。





アドルフォ・ビオイ=カサーレス
「モレルの発明」水声社


■ こんな感じで暮らしています。





ミハイル・ブルガーコフ
巨匠とマルガリータ河出書房新社


巨匠とマルガリータがなかなか出て来ない衝撃。





ケリー・リンク
「マジック・フォー・ビギナーズ」早川書房


■ どうやって書いたのか多分本人にもわかっていない。





アリ・スミス
「変愛小説集」講談社


■ 別に変じゃないよなと思える人は変です。





リチャード・パワーズ
「われらが歌う時」(上)(下)新潮社
囚人のジレンマみすず書房
「ガラテイア2.2」みすず書房
「舞踏会へ向かう三人の農夫」みすず書房


パワーズは、もう、すごいんですよ。





テッド・チャン
あなたの人生の物語」ハヤカワ文庫SF


■ 傑作しか書けないのが弱点のテッド・チャン





グレッグ・イーガン
順列都市」(上)(下)ハヤカワ文庫SF


塵理論は誰も超えられません。





チャールズ・ストロス
「アッチェレランド」早川書房


■ しつこさが売りのストロス。





ジョン・スラデック
「蒸気駆動の少年」河出書房新社


■ 教科書が渡ります。意味がわからなくてもそうです。





ピアズ・アンソニイ
「カメレオンの呪文」ハヤカワ文庫FT


■ 無敵。





神林長平
戦闘妖精・雪風(改) 」ハヤカワ文庫JA


■ 第三部がついに出るとか。





眉村卓
「司政官 全短編」創元SF文庫


■ ドが好きです。





飛浩隆
「グラン・ヴァカンス」ハヤカワ文庫JA


■ 美しさを読みたい人に。





伊藤計劃
虐殺器官」ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション
「ハーモニー」ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション


伊藤計劃の前後に伊藤計劃なし。





ウンベルト・エーコ
薔薇の名前」(上)(下)東京創元社


■ 五年ごとくらいに読むと内容が違ったり。





乾くるみ
「匣の中」講談社文庫


■ 失楽とか供物とか。





水村美苗
本格小説」(上)(下)新潮文庫


■ 圧倒的すぎて言うことなく。





飯嶋和一
「始祖鳥記」小学館文庫


■ この世のものとは思われません。





奥泉光
「モーダルな事象」文藝春秋


■ ミステリだったりSFだったり文学だったり。





磯崎憲一郎
「肝心の子供」河出書房新社


■ 肝心の子供はどこだ。





「岩波 数学入門辞典」岩波書店


■ 一家に一冊。





マーチン・ガードナー
ルイス・キャロル 遊びの宇宙」白揚社


■ マーチン・ガードナーは全部揃えるべき。





T.W.ケルナー
フーリエ解析大全」(上)(下)朝倉書店


■ たまにはのんびり。





ゲーデル 不完全性定理岩波文庫


■ ほとんど空前の決定版。





ジョン・ノイバウアー
「アルス・コンビナトリア―象徴主義記号論理学」ありな書房


■ みんなロマン主義を甘く見ている。





フランセス・A・イエイツ
「記憶術」水声社


■ 記憶という街並み。





T.スクリーチ
「大江戸視覚革命」作品社


■ 視覚の生成。





中野美代子
ザナドゥーへの道」青土社


■ 圧倒的非連作評伝小説。





ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタイン
「反哲学的断章」青土社


■ その後のウィトゲンシュタイン





エルンスト・カッシーラー
デカルト、コルネーユ、スウェーデン女王クリスティナ」工作舎


■ クリスティナが面白すぎます。





ピエール・バイヤール
「読んでいない本について堂々と語る方法」筑摩書房


■ 読んでなくても大丈夫。





   福永信フェア》ゲスト選書




(その1)青木淳悟



(その2)ブルボン小林



(その3)円城塔



 《福永信フェア》選書リスト(その1)




  1.小説

  2.詩

  3.評論


 《福永信フェア》選書リスト(その2)




  4.美術論

  5.作品集

  6.マンガ

  7.映画・演劇

  8.絵本

  9.雑誌

  10.その他

  11.福永信・単行本未収録作品